【新唐人2015年06月24日】上海市金山(きんざん)区の市民はパラキシレン工場の(PX)建設に反対し、6月22日から、毎日、1万人規模のデモを行っています。政府は工場の建設を否定しますが、市民はまったく信じていません。
地元市民の沈(しん)によると、22日のデモに参加して逮捕された市民のうち、数人がすでに釈放されました。デモは、日増しに参加者が増えており、昼も夜も行われています。参加者は夜のほうが多いそうです。デモはすでに3日間行われていますが、政府から何の説明もなく、メディアも沈黙しています。
上海市金山区の市民 沈さん
「政府の言葉は信じません。『工場建設はない』と言いながら、市民が知らぬ間に別の名前で建てる気でしょう。デモの参加者は日増しに増えており、2日前は1万人以上で、昨日は2~3万人はいたはずです」
1978年に金山区で石油化学プラントが建設されてから大気汚染が発生し、杭州湾で獲れる魚介類も減る一方だそうです。
上海市金山区の市民 沈さん
「近くの杭州湾では昔よく魚が獲れましたが、今は ほとんど獲れません。汚染は長期的なものです。また工場が建設されれば、市民は当然 反対します」
不動産業に従事する李さんによると、汚染が深刻なために金山区の不動産価格は上海市で最も低く、市民は不満を抱いています。
上海市金山区の市民 李さん
「70年代に建てられた。多くの工場は劣化しています。小さい工場は夜 こっそり汚染物を排出しています。市民は移転を望んでいますが、それは無理でしょう」
22日、金山区政府は「市民に告げる文書」を発表し、パラキシレン工場を建設する予定はなく、将来もその予定はないと述べましたが、市民は信じておらず、デモを続けています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com.tw/b5/20150625/video/151333.html (中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)